市民向け図書の紹介

● 虎の巻 「低線量放射線と健康影響」

虎の巻 「低線量放射線と健康影響」 書 名:虎の巻 「低線量放射線と健康影響」
著 者:独立行政法人 放射線医学総合研究所編 著
出版社:医療科学社
価 格:2,500円(税抜)
推薦者:諸澄邦彦(埼玉県立がんセンター)
概 要:レントゲン博士がX線を発見してから115年。医療に留まらず、放射線や放射性物質は人間生活と切りはなせないものとなっています。一方、福島第一原発事故以降の放射線、放射性物質の報道を受け、「ただちに影響が出ない量の放射線は本当に安全なのか?」と不安に思われる方がおられます。「診断や治療で受ける医療放射線だけでなく、海外旅行の航空機で受ける宇宙線、ラジウム温泉で浴びる放射線などはどれぐらい?」と質問される方もおられます。この書籍では、これらの素朴な疑問の答えと、放射線の安全利用に定められた規制の仕組みが解りやすく解説されています。

● 「放射線の影響はあなたしだい」

「放射線の影響はあなたしだい」 書 名:「放射線の影響はあなたしだい」
著 者:東京理科大学 髙橋希之 著
出版社:生体機能研究会
価 格:2,200円(税抜)
推薦者:笹川泰弘(香川大学医学部附属病院)
概 要:本書は病院の検査で受ける低線量の放射線被ばくによる影響について、最新の科学的根拠をもとに図表やイラストを多く採用し、非常にわかりやすく解説しています。『少しの放射線は危険なのだろうか?』、『放射線の影響とは何か?』、『がんができるメカニズム』、『放射線の影響はあなたしだい!』など、その他多くの疑問について取り上げています。医療被ばくのみならず、原子力発電所に関連する被ばく、航空機飛行による宇宙線からの影響なども解説しています。多くの放射線関連のデータが掲載されており、詳細に知りたい方向けにお勧めしたい図書です。

● 原発そこが知りたい〔増補版〕

原発そこが知りたい〔増補版〕 書 名:原発そこが知りたい〔増補版〕
著 者:安斎育郎 著
出版社:かもがわ出版
価 格:600円(税抜)
推薦者:佐藤洋一(甲府共立病院)
概 要:3月11日の東日本大震災にともなう現在進行形の福島原子力第1発電所の事故。住み慣れた故郷を離れていまだに数多くの方が避難生活を余儀なくされております。一度事故を起こしたら甚大な被害をもたらす原子力発電所。何故、我が国のような地震大国に原子力発電所の建設を行ってきたのか?果たして本当に原子力発電所が必要なのでしょうか?といった疑問にQ&A形式にて答えています。今、原子力発電所を取り巻く情勢の根本的部分に視点を当てた一冊です。

● 早わかり図解 「知っておきたい!! 放射能と原子力」

早わかり図解 「知っておきたい!! 放射能と原子力」 書 名:早わかり図解 「知っておきたい!! 放射能と原子力」
監 修:橋本 久義 (政策研究大学院大学名誉教授)
監 修:熊丸 由布治(在日米陸軍消防本部統合消防次長)
出版社:ローレンスムック
価 格:1,000円(税抜)
推薦者:笹沼 和智(日本医科大学多摩永山病院)
概 要:放射能や原子力について、幅広くわかりやすく書かれており、専門的な知識がなくても十分理解できる内容です。また、知りたいと思っている放射線や放射能汚染についての疑問がQ&Aとしてまとめられていて、ピンポイントで疑問に答えています。入門書として読みやすくお勧めの1冊です。

● 図説 基礎からわかる被曝医療ガイド

図説 基礎からわかる被曝医療ガイド 書 名:図説 基礎からわかる被曝医療ガイド
監 修:鈴木 元
著 者:箱崎幸也、作田英成、田村泰治
出版社:日経メディカル開発
価 格:1,800円(税抜)
推薦者:諸澄邦彦(埼玉県立がんセンター)
概 要:2011年3月11日に発生した東日本大震災とその後の大津波により、福島第一原子力発電所は全電源喪失状態に陥った。著者の箱崎氏が記しているように、本書は、緊急被曝に対する医療機関の専門家や関係者のみならず、一般臨床医や看護師などの医療従事者、さらには一般の方々にも被曝医療について理解してもらい、「正確な知識を持って正しく恐れながらしっかり対処していく」ことを目指して刊行された。はじめて被曝医療に関心を寄せる方々にも容易に理解できるよう、多くの図表を用いて簡潔・明瞭に解説されている。食品・飲料水の放射能暫定規制値、中・長期的な健康被害に関する最新データも記載され、被曝医療の一助になる書籍と言える。

● 環境と健康を科学する-放射線の不思議な生体作用

環境と健康を科学する-放射線の不思議な生体作用 書 名:環境と健康を科学する-放射線の不思議な生体作用
著 者:山岡聖典
出版社:新風書房
価 格:1,200円(税抜)
推薦者:川辺 睦(岡山大学大学院)
概 要:私たち人間が地球上の一生物と考えたとき、自然環境との付き合いが欠かせません。快適な生活と引き換えに、環境への適応力を失っている場合もあります。自然界に存在する放射線とも生命誕生からの歴史とともに共存してきたといえます。放射線のリスクを考えるうえで、放射線が持つ生体影響のメカニズムを多角的に検証することは、その答えに少し近づける方法かも知れません。科学的な内容を読み物として書き下ろした本書は、放射線をはじめとする環境因子と私たちの健康の関係を分かりやすく解説しています。

● 見えない恐怖 放射線内部被曝

環境と健康を科学する-放射線の不思議な生体作用 書 名:見えない恐怖 放射線内部被曝
著 者:松井英介
出版社:旬報社
価 格:1,400円(税抜)
推薦者:佐藤洋一(甲府共立病院)
概 要:東日本大震災の発生に伴う福島第一原子力発電所の事故による、近隣地域での放射線災害。筆者は、過去の広島・長崎の原爆やビキニ水爆実験、近年では劣化ウラン弾による内部被曝事例などを中心に分析を行っています。また、基本的視点として内部被曝と外部被曝による人体への影響の違いなどについても解説し、今後、近隣地域を中心に何十年と影響を残すことであろう内部被曝とその影響についての対応と取り組みについて言及しています。