日本放射線公衆安全学会学術大会開催報告

去る9月23日(土)15:20より函館アリーナ第9会場において日本放射線公衆安全学会学術大会を開催しました。「放射線管理のグローバル化と規制」と題し学会長講演を皮切りにシンポジウムと続きました。一昨年、「医療被ばく研究情報ネットワーク」(J-RIME)より日本版診断参考レベルがリリースされて以来、一昨年の京都、昨年の岐阜の学術大会では、いずれも診断参考レベルの認識を広げ、どう活用していくかについて考える企画でした。
今年は、「実践組織に学ぶ医療被ばく低減に対する取り組み」をテーマに4名のシンポジストにご登壇いただき、組織的に医療被ばくの最適化の活動を実践している団体の活動について報告を受け、討論いたしました。
第1席の「神奈川県放射線技師会の取り組み」の中で新田先生は「医療被ばく最適化推進委員会」としての組織活動と課題、対策についてご報告いただき、第2席の「山梨県診療放射線技師会の取り組み」の中で技師会の公益事業の1つである漏洩線量測定事業の機会を利用して技師配置のない施設の被ばく線量評価と課題についてご報告いただきました。
第3席の「北海道放射線技師会の取り組み」の中で札幌医大の赤石先生は被ばく線量測定セミナーと題した広大なエリアにおける体験学習の実施についてご報告いただき、第4席は「労災病院機構技師会の取り組み」として福田先生より機構技師会の被ばく管理部門の活動として行った一般撮影によるアンケート調査の効果についてご報告いただきました。
アンケート活動については有効回答率が低い、撮影条件等の認識が不十分で有効回答に結び付いていないことや、未回答施設にも回答を提示することによって調査事業への参加を啓蒙に繋がることが報告されました。また、地域毎のバラバラの報告ではなく全国規模での統一的調査が学術団体として求められる旨の意見も呈示されました。
今回の発表では「線量の最適化への啓蒙」として、方法論の共有化が効果的であり今後そのような情報を整理発信することも学会として求められることの1つであると考えています。本セッションには100名を超える参加者があり多数のご意見をいただきました。ご参加いただいた皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

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