社団法人 秋田県放射線技師会 レントゲン祭 共催

  平成23年11月5日(土)社団法人 秋田県放射線技師会主催で、本会も共催団体となっています「レントゲン祭」が開催されました。「レントゲン祭」では放射線検査や影響などに関するパネル展示や、公開講座が行われました。本学会からは企画の共催とともに公開講座にて本学会諸澄学会長が「原発事故におけるマスメディアへの対応から-診療放射線技師が行うべき取り組み-」と題して講演を行いました。現地の藤原会員より印象記が届いていますので紹介します。

 

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                                                   社団法人 秋田県放射線技師会 レントゲン祭 印象記

 

                 市立横手病院 藤原 理吉 (会員番号 21)

 

  平成23年11月5日(土)、JR秋田駅に併設された「アルヴェきらめき広場」において、レントゲン祭が開催された。昨年に続いて行われたレントゲン祭であるが、今回は、一般市民を対象に開催した新しい「レントゲン祭」だった。きらめき広場(床面積600平方メートル)を11ブロックに分け、検査ごとのブースを設置し、おもに検査の説明(放射線診療への理解)とがん検診受診の啓発を目的として行った。

 公開講座のブースでは、理事による講演のほか看護師、薬剤師など他職種の講演も行われた。特別講演では、第1部で野口雄司氏(JIRA経済部会部会長)が「我が国の経済再建に貢献する診療報酬(画像診断)の在り方-放射線診療を支える安全保障・精度保証・運用保証について-」をテーマに講演された。野口氏の講演のポイントは「患者さんの視点」をいかにもつのか、というところにあった。われわれ診療放射線技師が安全な医療に、いかに関わっていくのかについてご教授いただいた。

 第2部では、諸澄邦彦氏(日本放射線公衆安全学会会長)より「原発事故におけるマスメディアへの対応から-診療放射線技師が行うべき取り組み-」と題した講演が行われた。

諸澄会長が、日本放射線技師会の広報担当者としてマスコミに対応した講演内容は、われわれ参加者の興味を引き付けた。

その内容とは、1)正確な状況が不明な福島の汚染調査活動に調査隊を派遣して良いのかを非常に迷ったこと、2)決断の日々、3)第1次隊の派遣から遺体の汚染調査にいたるまでの活動報告、4)食品の暫定規制値の根拠などである。また、いまだに放射線物質における標記に誤りがみられること、テレビ出演では、その他のニュース状況などによる時間の関係上、話したいことが十分話せなかったことなどについてもご説明いただいた。諸澄会長が「医療被ばくは人体への影響という点において特別扱いされるものではない」とおっしゃっていたが、このことに強い共感を持たれた方も数多くいらっしゃったに違いないと考える。

 なお、遺体の汚染調査活動の報告を受ける様子に言及されたとき、変わり果てた姿になった小さな子どもの靴の絵柄の報告を思い出されたのか、言葉を詰まらせ、目頭が熱くなっておられる姿に、諸澄会長の人柄が推測できた。

福島原子力発電所の事故により、日本放射線公衆安全学会の重要性が増したことはいうまでもない。今後とも広い知見からのご活躍を心より願っている。

 

   

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