第12回講習会 『医療被曝の基礎とCTの患者線量評価(ImPACTを使った実習)』

平成22年9月5日(日)、鶴見大学3号館第7講堂において、
『医療被ばくの基礎とCTの患者線量評価(ImPACTを使った実習)』をテーマに講演会を開催しました。
当講演会には、41名の参加がありました。

[showhide more_text=”続きを見る” less_text=”閉じる” hidden=”yes”]

午前中には「医療被曝」に関する座学を、午後からは、コンピュータを利用して「ImPACTの線量評価」「小児の評価法」「CTDIの実習・講義」などを行いました。今回の講演会が、参加者の施設でImPACTでの患者線量評価を行ったり、各施設の撮影条件を見直したり、装置間の比較などを積極的に実践することへの基盤になれば、意味のあるものであったと考えます。ここに、参加者の印象記を紹介します。

日本放射線公衆安全学会 第12回講習会 『医療被ばくの基礎とCT の患者線量評価』に参加して

聖マリアンナ医科大学病院 小川泰良

 まず、CTにおける患者線量を評価するための「放射線防護の基礎」についての講義が開催されました。同講演では、国際的な体系、立脚点を知ることが線量評価を行ううえで重要だということを知りました。

 次に、「医療被ばく低減認定施設」の意義、評価される事項、認定施設としての役割についての説明を受けました。ここでは、医療被曝低減に向けて継続的に実践することの重要性、地域での啓発活動などを視野に入れた「医療被ばく低減施設」としての役割を知りました。
被曝線量を簡単に推定できるImPACTを用いた実習では、基本的な使用方法や注意点などの説明を受けたあと、あらかじめ自施設のCT装置における撮影条件を調べておいたデータを使用して、主な検査部位における患者線量を算出しました。疑問がある受講生に対し、インストラクタが一生懸命に指導している姿が印象的でした。
また、頭部・胸部・腹部CTにおける被ばく線量(CTDIvol)の全国データを用いて、その平均値と自施設の線量を比較できる実習があり、当院がどの程度の線量で検査を行ってるのかを数値として明確に評価することができました。

 続いて、小児領域にImPACTを使用することについての講義がありました。詳細なファントム実験や論文などを検証したところ、そのまま用いると過小評価される可能性があるので、現状では小児の評価への使用には限界があるといった内容でした。このテーマは即解決されるべき重要な課題として強く考えさせられました。
最後に、データの意義・活用法とCTDI指標との違いについての講義がありました。線量測定やシミュレーションの基本としたImPACTなどのデータを用いた患者線量評価法についての考え方を詳細に教えていただきました。本講習会で得られた経験と知識を、自施設においてどのように生かしていくのか、CTに関わるすべてのスタッフで考えていきたいと思います。

[/showhide]

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。
ツールバーへスキップ