第16回講習会開催

 9月9日(日)日本診療放射線技師会講義室において日本放射線公衆安全学会第16回講習会「医療被ばく低減施設認定受審準備のポイント」が40名の参加者で開催されました。今回の講習会では医療被ばく低減施設認定受審のための相談コーナーを設け、既に認定を取得している施設の講師・理事が相談にあたりました。講義の中でも触れられていましたが、医療被ばく低減施設の取得は安全で安心な放射線診療の遂行を社会に大きく訴えるものです。今回の講習会の受講が医療被ばく低減施設認定受審への大きな足がかりとなること、また医療被ばく低減施設の普及に期待します。早速参加者から印象記が届きましたので紹介します。

 

第16回講習会「医療被ばく低減施設認定受審準備のポイント」に参加して

社会保険中央総合病院 放射線部 山本進治

 

 昨年3月11日に起きた東日本大震災による福島第一原発事故の影響もあり、放射線被ばくに対する関心は非常に高くなっているように思われます。マスメディアやインターネットによってたくさんの情報が提供されています。多くの患者さんは放射線の影響について、ある程度理解されているのではないでしょうか。しかし、“理解している、知っている、それでも不安なのです”そう思われる方もいるかも知れません。

 

 この様な不安に対し我々ができることを考えてみました。その一つが、医療被ばく低減施設認定を取得することです。それには、装置の保守管理が適正に行われている、各モダリティ別・検査別の組織臓器線量データが作成されていることや、医療被ばくガイドラインとの比較検討が行われている、など様々な項目をクリアしなければなりません。講義を受ける前は漠然とした理解度で“きっと大変だ、あの測定器がない、このデータがない”等の不安があり、今回の講習会に参加いたしました。

 

 講義は、医療被ばく低減(最適化)のための機器管理と、法的な事を含めた総論を諸澄会長よりご講演いただきました。続いて、各モダリティにおける線量評価とその管理方法、患者相談に対するための準備、医療従事者に対する院内講習会の実践などの講義がありました。施設の規模、設備等が考慮され、すぐに実践で役立つ内容となっていました。特に印象に残っているのは、上尾中央総合病院の佐々木先生の医療被ばく低減施設認定のための準備についてでした。データや装置の準備のことだけではなく、これから認定を取得しようとする診療放射線技師の心の準備が必要であるという話しでした。その心の準備とは、モチベーションを上げることです。放射線部門としてチームで認定を取るという強い気持ちを持つこと、病院スタッフや患者さんに対する説明で説得力と安心を与えること、この活動により外部へのアピールとなるなどの内容で共感できるお話しでした。

 

 医師は患者さんに対し治療法に関する情報等を提供し、患者自らが選択することもある時代です。“医療被ばく低減施設を取得しているからこの病院で治療を受けることにしました”とまで行かなくても、その評価の一因になれば良いと思います。今後、モチベーションを上げて取得に向け努力していきたいと思います。

 最後に、講義をしていただきました諸先生方に心より感謝申し上げます。

 

その他の印象記

 

 

  

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