第22回講習会 参加者からの印象記

玄々堂君津病院 藤原敏晴

 

  診療放射線技師の業務は、各モダリティーについての検査及び治療、装置の保守管理や医療被ばく管理など多岐に渡ります。そして、それら全てが順列をつけることなく大切なことであることは言うまでもありませんが、特に医療被ばく管理は、われわれ診療放射線技師の責務と言う観点からも重視すべき部分であると考えます。さらに、被ばく線量の低減を考えたとき、先ずはJーRIMEによるDRLsの値と自施設における線量との比較から始めることが大切ではないかと思います。評価を行うにあたってDRLsの概念の正しい理解が前提であり、そのためにはDRLsの算出方法や提示された背景など、深いレベルでの理解が必要不可欠であります。私は、被ばく管理について自身の解釈が本当に正しいのか?本質を捉え違えてはいないか?何か見落としてはいないか?などの確認、そして他の施設ではどうのように実践しているか等の情報収集を目的として講習会に出席致しました。

 本講習会では被ばく管理について基本的な考え方から実際の運用方法、運用における留意点、そして、運用の結果どういった変化があったのかという幅広く、かつ現場レベルで実践的な内容でした。特に、実際に自施設で種々の事に取り組んでいこうと考えたとき、運用手法とその結果についての情報は大変意義のあるものであると考えます。

 また、線量の最適化のツールとしてEI(exposure index)の講義がありました。これはデジタル一般撮影装置用における新しい画像感度指標値であり、IEC(国際電気標準化委員会)によって標準化された感度指標値であります。私は一般撮影における患者さんの最適化について、感度指標値(S値)を主として行っており、メーカーにより計算手法や呼び名は異なりますがS値やREX値になります。私の解釈では感度指標値は結果として入射線量に対応する概念を持っています。しかし、ここで重要なのは直接的なものでは無く、あくまで対応するものであるということです。ですから、この感度指標値(S値)を主として最適化を行っていることに日々不安と疑問を抱えながら業務を遂行しており、感度指標値と線量の最適化について本質的に学べる場があればと常々考えておりました。今回、EIについて学べる機会を頂いた事で、新しい視点や発見があり、全てとはいきませんが、日々の業務における留意点を解決する材料となりました。EIについては今後も情報を集め、その有用性について検討していきたいと思います。

  プログラム最後の総合討論会では雰囲気も良く、声を出しやすい環境であったので質問も多く出ており、出席者一同、理解をより一層深めることができたと感じました。残念ながら、私は新卒なうえ入会直後と言うこともあり、ついつい発言を控えてしまいましたが、次回からは積極的に加われたらと前向きな気持ちに変わりました。

  今回の講習会を通して診療放射線技師の役割と必要性を再認識するとともに、種々の事に取り組んでいく際の具体的な手法について学ぶことができたと考えます。最後に講習会の開催にあたり、御講義頂いた先生方、ならびに関係者様へこの場をお借りして感謝を申し上げます。

 

 

 

江東病院 前田保奈美

 

 当院では病院機能評価に向けて被ばくマニュアルを改めることとなったのですが、今回の講習ではマニュアルの改訂において参考にできる内容が多々あると思ったため、参加させていただきました。特に、無料で使用できる線量推計ソフトである「EPD」の使用はマニュアル作成において必要不可欠であったため、使用方法や特徴、注意点を学ぶことができて良かったです。また、病院機能評価に向けて他院ではどのような準備を行っているか、どのように管理を行っているのか、マニュアルの作成方法なども大変参考になり、当院のマニュアル作成における課題も見えてきました。

 その他にも、基礎的な放射線診療従事者の被ばく低減や、診断参考レベルの使用方法等についても日常の業務に大きく関わることであり、改めて確認することができました。

 一方、デジタル一般撮影装置用の画像感度を示す新しい規格であるEIについては、難しい内容でありましたが積極的に講習会などに参加し、このような新しい技術を身に付けていくことが大事だと思いました。

 今回の講習会に参加させていただいて、大変多くのことを学ばせていただきました。また機会があればぜひ参加させていただきたいと思います。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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