第26回講習会参加登録開始
日本放射線公衆安全学会 第26回講習会
メインテーマ:改正RI法における医療現場の対応
2017年4月14日、改正放射線障害防止法(RI法)が公布され3年以内に全面施行の予定です。ただし、2019年にはラグビーのW杯が日本で開催されるため、その前に施行されるのではないかとも言われています。今回の改正はIAEAの総合規制評価サービス(IRRS)における勧告・提言と、同じくIAEAのセキュリティ勧告の取り入れを図るという2本柱で成り立っています。前者では放射線安全文化の醸成と品質保証をRI法に取り入れるというもので医療機関の能動的な放射線管理が求められると考えられています。例えば、PDCAサイクルを放射線管理に取り入れるためにはどうしたら良いのでしょうか。改正RI法の趣旨をよく理解しどのように実践するのが良いか多くの専門家の知恵を借りることも必要と思います。また、後者では線源のセキュリティ対策をどのように行えば良いかやセキュリティ情報をどのように管理すれば良いかなどの問題に直面することになります。各施設の方策自体がセキュリティ情報と考えられます。そのため、各施設の方策を確認することは難しいため、基本的な考え方をよく理解した上で各施設の事情に合わせて各医療機関が独自に考えていく必要があります。さらに、これらの放射線管理方策を予防規程等に反映することが求められます。予防規程は各医療機関で独自にそれぞれの医療機関が持つ線源や放射線発生装置の特徴や使い方等に合わせて改訂することが求められます。このように、今後の放射線管理は誰かのやり方をそのまままねるのではなく独自に構築していく必要があり、その分放射線管理者の知識・技術のレベルが問われています。本講習会ではこれらの問題に対応するために専門の講師にご講演いただくこととしています。この機会に是非ご参加ください。
日 程 : 平成30年2月25日(日)10:00~16:30
会 場 : (公社)日本診療放射線技師会 講義室 (東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル31階)
参加費 : JRPS会員 3,000円 非会員 6,000円(当日の入会も可能)
定 員 : 50名(先着順)
※定員に達しましたので参加申し込みを締め切らせて頂きました。
総合司会:北山早苗(さいたま赤十字病院)
1.RI法改正の概要と背景;山口一郎(国立保健医療科学院) 10:00~10:50
2.教育訓練の開催方法とPDCA導入の仕方;渡邉 浩(横浜労災病院) 11:00~11:40
3.医療安全文化とPDCAを取り入れた放射線管理の質の改善;成田浩人(東京慈恵会医科大学附属病院) 12:40~13:30
4.予防規程の基本と法改正に準じた改訂ポイント;山森和美(帝京大学ちば総合医療センター) 13:40~14:40
5.医療機関におけるセキュリティ対策の基本的な考え方;渡邉 浩(横浜労災病院) 14:50~15:20
*セキュリティ上講習できない内容があります。
総合質疑:15:20~16:30