2022年 新年のご挨拶

皆さま、明けましておめでとうございます。

2022年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 

昨年に引き続き、新型コロナウイルスの感染が地球規模で拡大する中で、新しい年を迎えることになりました。世界中で、多くの人々が命の危機と生活の困難に直面している現状ではありますが、今後暫く減少する気配を見せません。今年も、昨年に引き続いて、対策に追われる一年になろうかと思いますが、皆さまには、ご自分自身とご家族を守り、また周囲の大切な方々を守りながら、健やかな日々を過ごして頂きたく思います。今更ではございますが、新型コロナウイルスの感染防止や拡大阻止のためにできることを再度確認して、コロナ禍を共に乗り越えて頂きたいと願っています。

さて、昨年、当会学術大会では改めて福島第一原子力発電所事故から得られた教訓を学び、学会名にも冠している”公衆”という部分に大きく着目する姿勢を確認しました。その一つとして”診療放射線技師は放射線の専門家”として期待に応えることができているのだろうか?という疑問があります。日常、医療機関においてはついつい医療被ばく・職業被ばくという部分にシフトしがちですが、”放射線の専門家”として、期待に応えるためには、例えば福島第一原子力発電所事故による放射能被害により未だ避難生活を続けられている方などの苦労や困難に寄り添うことや現地を知ることも、専門家として必要な事なのかもしれません。2022年、当会では多くの会員に役立つ情報発信や講習会等を企画するとともに、このような根源的な課題にも挑み続けたいと思います。

結びに寅年は春が来て成長する時期、草木が伸び始める時と言われています。この間続いたコロナ禍にも暖かな日差しの明るい春が来ることを期待したいと思います。

会員皆様のご協力、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2022年 元旦

日本放射線公衆安全学会 会長 佐藤 洋一

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