第14回講習会印象記

3月25日(日)に開催された、第14回講習会参加者より印象記が届きました。両名が書かれているように、医療被ばく低減施設に多くの会員施設から手が上がることを期待します。

 

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・第14回講習会に参加して

                埼玉県済生会川口総合病院 放射線技術科 志藤正和

 

私の勤務する済生会川口総合病院は医療被ばく低減施設認定取得を目指しており,現在被ばく線量のデータ収集も終えて,書類審査の申請をするところであります。今回日本公衆安全学会の講習会のテーマが「医療被ばく低減認定の受審準備のポイント」ということもあり,申請前の最終確認の意味も兼ねて参加致しました。

 実際に講習会に参加して自施設の被ばく低減に関する取り組みが受審の際にある程度許容される可能性が高いと認識するとともに,既に認定を取得している施設の取り組みを聞いて良いところは取り入れる必要性を感じました。特に被ばく歴を患者毎に管理をしている事例やRISを有効活用して透視時間・撮影回数などをデータとして蓄積している事例などは目を引きました。

 私自身,自施設の医療被ばく低減WGの一人として受審に向けて資料作成などしてきましたが,機器自体の劣化の影響でJARTの被ばくガイドライン2006の被ばく低減目標値をクリアできない検査も存在し,どうしたらよいか迷っておりました。今回の講習会の中で医療被ばくガイドラインの値は上限値ではないことを明文化していただけたので頭のモヤが晴れました。

 最後の総合討論において,参加者からの質問の内容の中で特に印象的であったのは,「医療被ばく低減施設認定を取って何か変わりましたか?」でした。この質問を聞いて認定取得後の方が現在よりも啓蒙活動や被ばく相談窓口の常時設置などなど何かと準備することが多くなりそうな予感がしたとともに,当院の放射線技術科スタッフ全体のスキルアップに繋がればよいなとも思いました。

 今回の講習会では出席者の参加動機が一つに集約していたためか,質問内容も強く同感するものが多かったように思いました.お互い協力しあい施設認定に望めればと思います。

 

 

・印象記 

平塚共済病院 白川光平

日本放射線公衆安全学会第14回講習会に参加させていただきました。

当院でも医療被ばく低減施設の認定を目指しており、今回の企画である『医療被ばく低減施設認定の受審基準のポイント』は非常に興味深いものでした。また、講師の先生方のなかには、施設認定の準備中にアドバイスや施設見学等でお世話になっている先生もおられ講義も身近に感じられました。すべての講義が施設認定取得にあたり重要でしたが、特に興味深かった講義がいくつかありました。

 聖マリアンナ医科大学病院の小川先生、『CTの線量評価とその記録管理方法』のなかで、CTDI測定のポイント、小児撮影条件、記録管理などの話もありました。当院では施設認定の準備のために初めてCTの線量評価をしたのですが、どうも自分たちの線量評価に自信がもてない状況です。特に小児CT条件は3段階に条件を設定しているとの話があり参考になりました。一口に小児CTと言っても年齢による頭囲、腹囲には差があり、条件を何パターン作ればよいのか、他施設はどのようにしているのか疑問でしたが参考になりました。

 また、各検査における組織・臓器線量もファイリングしてまとめ被ばくの問い合わせに迅速に対応できることも参考になりました。このあたりもどの組織・臓器の線量を保存すべきか、あるいは全ての組織・臓器線量の保存が必要なのか、CTDI、DLPの保存などの扱い方をどうするのか参考にしたいと思います。

 上尾中央総合病院、佐々木先生は『医療被ばく低減施設認定のための準備』では、おそらく一番のハードルではないかと思われる内容で共感がもてました。特にスタッフのモチベーションの向上は当院でも苦慮している状況です。医療被ばく低減は診療放射線技師の重要な職務ですが、臨床では目にみえず、撮影技術のような派手さもなく、医師にも関心が持ってもらえない分野です。であるがゆえにスタッフの関心が希薄です。当院でも上尾中央総合病院さんを参考にWGを作り活動しておりますが、なかなか上手くいかず佐々木先生の講義を聞いて、このままではいけないと思い自分のモチベーションが上がりました。この講義を活かしスタッフの意識改革をしていきたいと思います。

 すべての講義は医療被ばく低減施設認定の準備に役立つ内容でした。何度か日本放射線公衆安全学会の講習会に参加していますが、この講習会はどこかアットホームな印象で講師の先生や参加者が一緒に勉強しよう、考えようとする姿勢を感じます。興味があるがまだ参加したことのない方は是非、講習会に出席することをお勧めします。

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