第17回講習会 参加者からの印象記

 2月3日に開催された第17回講習会「医療医被ばく相談への対応について~医療被ばく相談の基礎と実践~」への参加者から印象記が届きましたので紹介します。

 

 

医療被ばく相談への対応について ~医療被ばく相談の基礎と実践~

                  

                                                   鹿児島医療センター  寺園 将

 

 福島原発事故以降、放射線に対する不安は一層大きくなり、院内では我々診療放射線技師が医療放射線の専門家として適切に対応する責務があります。今回の研修では、医療被ばく相談において必要とされる線量単位、基礎知識を身に付けるとともに、実際の質問、相談の対応をグループワーク形式で学ぶ実践型の講習会となりました。

私は技師になって5年になりますが今まで医療被ばくについての質問や相談はあまり受けたことがなく、また受けたとしても検査中のため、「線量は少ないですし大丈夫ですよ」の一言で終わらせていました。実際、患者さんにどこまで話すべきなのか、専門用語を使わずにどう説明したらよいのか分からずにいました。しかし、臨床心理士の立場から相談を受ける側に求められるコミュニケーション能力、対応の方法を学ぶことでグループワークがより良いものとなりました。具体的には技師役、患者役、第三者役に分かれてそれぞれの立場で実際の質問に対応するという形式でした。今まではただ質問に答えたらいいと考えていましたが、場の設定(座る位置、距離間)や傾聴(相槌、繰り返し、言い換え)、受容(考え違っても受け入れる)、共感(相手の気持ちになる)を考えながら対応すると印象が全く違うということが分かりました。また、各々の施設での被ばく線量を把握するためにも実際に測定を行うことや自然放射線との比較や単位を統一し明確な値を図表で応えることで納得のいく説明が可能となり、放射線に対する恐怖心を和らげることに繋がるということが分かりました。今回の研修で学んだ体験や知識を今後の当院での医療被ばく低減活動に活かしていきたいと思います。 

 

 

                     日本放射線公衆安全学会 第17回講習会に参加して

 

                                                    上尾中央総合病院 吉澤俊佑

 

近年、メディアから放射線についての報道を耳にする機会が増えたことで、検査を受ける方の医療被ばくに関心が高まっていると感じています。私は検査の前後で被ばくについて質問を受ける機会が増える中、医療被ばく相談をどのように行うべきか考えていました。そこで今回の講習会「医療被ばく相談への対応」に参加させていただきました。

医療被ばく相談に必要な知識として、「被ばくの評価」についての話があり、検査ごとの線量を把握しておくことの必要性を感じました。また、放射線には様々な単位があるため簡単に説明できるような資料や掲示物を作製することで医療被ばく相談を進めやすいとの話もあったので、非常に参考になりました。

自施設では線量測定は行われていますが、すぐに線量を確認したり、単位を変換することが出来ないので今後検討していきたいと思いました。

次に、「医療被ばく相談への対応」では放射線に関する知識だけでなく、相談者のケアやコミュ二ケーションも重要であるということを知ることができました。今まではどのようにして放射線検査の必要性を含めた正当化について相談者にどのように説明するかという医療提供者の視点に重点をおいて考えていましたが、相談者の不安や訴えに寄り添って問題を解消していくことの必要性を感じました。特に、今回行われたグループワークでは実際の医療被ばく相談を模擬した場が設けられ、相談を行う場所の設定や回答者の服装などの様々な対応方法を学ぶことが出来ました。また、質問者側から自分の回答に対してのフィードバックを受けることが出来たので非常に参考になりました。

今後、医療被ばく相談を行うにあたって多くの課題を見つけることが出来たので、今回の講習で得た知識をもとに自施設での運用を検討したいと思います。

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