理事就任挨拶
4月1日号から平成25・26年度新役員の就任挨拶を掲載しています。今回は本学会創立時からの理事である笹川・山森理事です。次号は同じく本学会創立時からの理事である予定で関根・佐藤理事の予定です。
理事 笹川泰弘(香川大学医学部附属病院)
理事就任挨拶
福島原発事故以来、国民は放射線被ばくに関しての不安が高まっています。また、近年、放射線装置の発展と普及は目覚しく、医療には必要不可欠なものとなっていますが、反面、特にCT装置の普及に伴い、医療被ばくが増加していることも懸念されます。この状況において、放射線及びその影響に関して少しでも不安を解消できるように、活発な活動を行っていきたいと考えます。
医師スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について、厚生労働省からの通達にあるように、診療放射線技師の業務として画像診断における読影の補助および検査に関する説明・相談が明記されました。今後の我々の対応として、これらの業務を的確に行えるかが問われることとなります。当学会は設立当初より医療被ばくに関する検査説明・相談の方法を研究し、実際に一般市民からの相談に対応してきました。今後も放射線の安全使用・放射線防護に関して、有用な研究・活動を会員皆様とともに行っていきたいと考えます。
理事 山森和美(帝京大学ちば総合医療センター)
理事就任のご挨拶
近年、放射線や放射性物質の利用はあらゆる産業分野で行われており、人類に多大な恩恵をもたらしています。しかし、その一方で放射線の漏えいや放射性物質の散逸等の事故がひとたび起きると、国民が持つ放射線に対する不信や不安要素が一気に膨れ上がり、従来とは全く違う形の社会問題としてクローズアップされるという特徴があります。当学会の存在意義は、放射線・放射性物質による公衆への危害を防止するための調査研究ならびに技術開発に他なりませんが、学会活動もこのような世の中の動きや国民の心理を敏感に捉え、よりステップアップした学会活動が必要なときを迎えていると考えています。
学会創立10周年を迎えた中、理事として再任されることとなりました。浅学非才の身でありますが、会員の皆さまとともに当学会がより大きく飛躍できるよう尽力したいと考えておりますので何卒よろしくお願い申し上げます。